ちょっと愚痴になります。

前々から思っていました。
謝礼の違い。

確かに、受付はお祝金という大金を預かったり、早い時間に来るという役目もあるので、たいがいお礼をいただけます。
でも、頼まれる立場としては、友人代表のスピーチの方がけっこう大変だったりするんですよね。

わたしのところにも、そうやって回ってくることも多かったです。
人前でしゃべれないから、と、一番の親友にスピーチを断られたから、わたしにやってくれないか？と打診されることが。

そんなの。
人の評価が重要なのではなく、友人を祝福する気持ちが大切で、その人との思い出や、これからの思いを旦那さまへ伝えるための場所なのに。
それを断るのは、とっても失礼だとわたしは思います。
それなのに、実際は多いんですよね。

だから、ほぼ毎回、結婚式でスピーチ＆ついでに写真撮影を頼まれてしまうんです。
一度あったのが、招待状には受付をお願いしますというカードが入っていたのですが、新婦から直接電話がかかってきて、受付をお願いしたけれど、友人代表のスピーチに変更してもらえないか？とのこと。

そりゃ、一応仲良くはしていたけれど、スピーチするほどの仲か？と言えば、間違いなく該当しないはず。
ちょっと返答に困っていると、事情を話してくれた。
幼馴染に頼んだのだけれど、おとなしい性格で、人前で話せない、と断られたらしい。
そして、高校時代の友人にお願いしたら、受付ならしてもいいけど、スピーチは出来ないとのこと。

仕方なく、同じ短大のわたしに回ってきたのだ。
一応、同じクラスだし、けっこう受けていた講座も一緒だし、たまたまわたしの仲良しと同じサークルだったから、しゃべる機会が多かっただけ。
でも、その間の友人が出産直後なので結婚式に出席できず、わたしにお願いしたのだろう。

誰もスピーチしないわけにもいかないから、引き受けました。
出産直後の友人の赤ちゃんを見がてら、そのことで友人に相談しに行った。
そこまで、仲良くなければ、スピーチも難しい。
なので、彼女に助言してもらったのでした。

結婚式当日。
わたしが座ったテーブルの後ろのテーブルから、とんでもない会話が・・・。
「スピーチはお金にならないけど、受付なら目立つうえに謝礼がもらえるしね。」

もう、ほんとにびっくり。
確かに。

受付より、スピーチの方が引き受けられないことが多いみたいだけど、あからさまにそんなことをこの場で言ってしまうなんて・・・。

それを聞いて、ちょっと嫌な気分になってしまいました。

しかも、この人。
スピーチを断って、わざわざわたしが頼まれた受付を志願したんだもんね。

この日も写真撮影を頼まれていましたが、わたしはわざと、こいつの変顔をさりげなく写るように撮って、アルバムに入れたことはいうまでもありません。

で・・・。
この謝礼なのですが、受付はよく謝礼をいいただいたりもするのですが、わたしがお手伝いしている写真撮影。
これって、難しいんですよね。

最初は、友達にお祝いの意味を込めて作っていたのですが、それを見た人から頼まれるようになりました。
頼んでくるぐらいだから、せめて、撮影するためのフィルム、現像代、アルバム代に加えて、飾りに使った雑費、どのくらい金額がかかったのか聞いてくるのが普通だと思うのですが、ただ、見たってだけで頼んでくる人は、それすら聞いてこない人もいるんですよね。

これって、難しいのは、最初から金額の話しが出来ないことなんです。
だって、写真の良しあしによって出来も違ってくるし、結婚式の式場や進行の仕方で、ずいぶんと撮影の量が変わってくるのです。
なので、かかる金額はその結婚式次第ってところもあるから。

言ってしまえば、あの電気屋の娘である友達のとき以外はすべて赤字でしたが、お祝いの気持ちもあるので、そんなことを伝えたこともありません。

ただ、頼んでおいて、“ありがとう”だけ、というのも、どうかと思っちゃいました。

普通に考えたら、現像代だけでもかなりかかることはわかるものだし、アルバムと一緒にネガもあげちゃうので、どれくらい撮影したかも一目瞭然なんですけどね。

最後の愚痴。
その、アルバムを頼んでおいて、撮影費に触れなかった友人ですが、結婚しましたのハガキに、わたしの撮影した写真を使っていたのには驚きました。

ただ、もらうだけでも、厚かましいと感じていたのに、届いたハガキには、そんなことは一言も触れていなかったのです。

せめて、一言、
“素敵な写真、ありがとう。”
とだけでも書いてあれば、少しは気分も救われたと思うんですけどね。

何かを人にしてもらうときの気遣い。
わたしは忘れないでいたいものです。